張り生地を剥がす

[イス張りに使用する工具] 椅子張りに使う工具

-----手仕事道具のひとつ-----
右から3つ目のマグネットハンマー
【椅子張り職人専用の金づち】
張り地などを手で引っ張りながら、口にくわえた釘を磁石になっている金づちの頭に付けて打ち込むことができる。

生地を張る時と逆の手順で剥がしていき、
剥がし作業 埃を取りながら木部だけにします。
剥がし作業 詰め物の芝草を再利用するため、ほぐしながら風を通し天日干し 天日干し作業

下地をつくる

剥がす作業が終わり、下地を作っていきます。
バネを支える“力布(りきふ)”というテープ状の麻織物を格子状に張り、 “力布”張り完了
コイルバネを“ばね糸”で縦・横・斜めとしっかりと固定します。バネ固定作業
バネ固定完了麻布をバネの上に被せ、
釘とセール糸でとめていきます。麻布を被せ固定

* ばね糸 …主にバネを吊るときに用いる麻繊維を太く撚った蝋引き糸
* セール糸 …土手を固くしたり(土手差し)、バネの止め縫い、詰め物の閉じ縫いに用いる蝋引き糸


土手をつくる

座面前の縁に麻布で芝草を巻いて“土手積(どてづみ) ”を造ります。 土手に使う芝草
土手を固くするためセール糸で刺していきます。“土手積”“二段ざし” “二段ざし”
背の土手には“長ワラ”を使います背の土手
土手積の完成です! 土手積み完了

* 土手(土手積み)…座や背の縁や角の形を整えるための工法。椅子張り作業の最も重要な技術の一つ。


下張りをする

内部の詰め物には良く乾燥させた芝草を使います。
芝草の詰め物 黒綿、ウレタン材を使いクッション性を良くします。
クッション材を足す 全体に白綿を被せ、白布(金巾)で下張りをします。
下張り完了!

全体の80%が仕上がりました。

* 金巾(かなきん)…薄地で広幅の綿布。


上張りをする

最後の仕上げ、上張り作業です。
パーツごとに生地を裁断します。
生地の裁断上張りは、
座→背→肘→肘外側→背裏→底張りの順に進めます。
上張り作業上張り作業上張りの途中経過(左)
下張りの状態(右)
作業経過

* 底張り …椅子の裏底面に金巾などを釘止めすること。(詰め物やバネからの埃が落ちないように)


完成です!

張替え前と比べて明るいイメージになり、コイルスプリングならではの座り心地を活かした仕上がりに。

張替え前 張替え後

ハンマーを使った釘打ちに変わり、今ではエアタッカーでの作業。クッション材にはウレタン素材を使うなど作業方法も昔とは違いますが、その時代に作られた椅子はまた昔のように元の材料や技術で快適な椅子に仕上げることができます。

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